速度ベクトル


 テーブルの上にビー玉をばらまいたときを考えてみましょう。ビー玉はいろいろな方向に向かって、いろいろな速さで運動します。このような平面状の運動を表すには「速さ」と「向き」をあわせて示す必要があります。同じ速さでも動いている向きが違えば、「運動」としては別の運動です。

 このように「大きさ」と「向き」をあわせ持つ量を「ベクトル」と呼びます。「速さ」と「向き」をあわせて示すとき「速度」または「速度ベクトル」と呼びます。同じ速さでも向きが違えば「速度」は違うと考えるわけです。

ベクトルを表す方法
vector0.gif (1181 バイト)

 速度のようなベクトルは基本的には大きさと向きを持つ矢印で表されます。 この矢印を具体的に表示する方法は主に次の2つにわけられます。
 

矢印を使って直接図示する方法
 矢印の向きでベクトルの向きを示し、矢印の長さがベクトルの大きさに比例するように表示します。

座標系を決めて矢印を成分で表す方法
 座標系(主に互いに直交するx.gif (847 バイト)軸、y.gif (857 バイト)軸を基準にする直交座標系)を設定し、その座標系での2成分vx.gif (82 バイト)vy.gif (83 バイト))で矢印を表示します。

では、速度と物体の動きの関係を考えてみましょう。


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