97年度 第8回 物理研究委員会報告
司会 神川 定久 氏( 寝屋川 )
日時 1997.11.12(水)
会場 大阪市立工芸高等学校
- 研究委員の研鑽発表
- 檀上先生
- LEDでオルゴールを鳴らす
LEDの構造は太陽電池の逆になっているの
で、LEDに光を当てると電流が流れる。超高輝度LEDでOHPを光源に
使うと電子オルゴールを鳴らすくらいの電流をとりだすことができる。
太陽電池に電流を流すと光るという話もある。(追試は成功していない)
- 「女子と物理」中間報告
全国で理系に占める女子の割合は増加しており、檀上先生の高校(女子進学校)でも物理の選択者数が増えている。しかし進路は医歯薬系が大半で、理工系は少ない。これは医歯薬系では女性が働く道が
開けているという事情があるためであり、能力・意欲があっても理工系では
条件が整っておらず、機会にめぐまれないという面もある。男性社会の壁に
阻まれている形になっている。
- 神奈川の横浜物理サークルの例会で厚木高校の平野先生より摩擦係数の大きな紙があることを教えてもらった。
- 山田先生
- 風船音響レンズのシミュレーション
- 細長風船による通信(細長風船は曲っていても音をよく伝える)
- 細長風船による音階(細長風船は空気の量によって音が違う)
- 細長風船(よく帯電する)は丸い風船を引きつける。
- ストローはティッシュで擦ると負に、消しゴムで擦ると正に帯電する。
1本のストローの1方が正に、他方を負に帯電させることができる。
- ストローで電気クラゲが空中浮遊?!
- 簡単ヘルツの実験
圧電素子のライターのカバーを取って放電させると、ラジオで受信できる。
- マイコン,指導法,実験,教育課程部会・相対論教材作成小委員会活動報告
- マイコン部会
11/19 天王寺商業にて
シミュレーション作成ソフト「ステラ」について
ビデオ「極限の世界」について もっと新しいものがほしいという意見がでた。
ゲルマニウムラジオの実験(共振回路の実験)の結果報告
ミリカンの油滴実験(JAVAのアプレット)
海遊館のビデオ
専門学校でJAVA言語講習会を行う(2/4)
- 指導法部会 中村 泰孝氏(四条畷)
11/26 教育大附属天王寺にて
ストレートダリウス型風車模型の製作 部会では製作された実物を見た。
これは神戸のイカリ山(??)に実物がある。
光の散乱について(継続中)
大気の密度のゆらぎ、塵や水蒸気? 分子による散乱?
レーリー散乱を起こす主体は何か。 電子?
次回は1月14日
- 教育課程部会
11/26 工芸高校にて(山田先生より)
風船の実験について
インターネットでアラブの科学
飛び入学について
- 相対論
3回目の相対論の講座は3学期にしたい。
2月末から3月初めの試験期間くらいにする。
- 標準テスト委員会より 平野 裕一氏(豊島)
TB・Uは現在最終校正段階。TAの標準テストは研究集会で配布した。
TAの案内案内を紀要と共に発送したので、関心のある人は連絡をもらえれば、発送します。
- 日本物理教育学会近畿支部より 檀上 慎二氏(四天王寺)
- 12/8 物理教育見学会(奈良) 参加要請があった。
- 12/13,14 科学の祭典 和歌山大会
- 1/24(土) 物理教育研鑽会(滋賀大学)
- 近畿の物理教育の編集が始まるので、論文を募集します。
- 21世紀の理科教育を考える会より 川内 正氏(附属平野)
新理科検討委員会との合併はしないということになり、代表は川内先生になった。
環境問題については防災も含めたものを考えていきたい。
理科教育の現代化の中で、最先端の物理を教えることも考えていきたい。
この会は理化研究会の中で物理・化学の研究委員会と並列の会で、その中の部会の形で環境教育等を考えていきたい。
- 新理科検討委員会報告 筒井 和幸氏(旭)
来年度の全国大会に向けて活動する予定。
東京から2月までに2回ほどの会合をもってほしいという要請がきている。
次の教育課程での授業時数の案は、理科の時間数は小学校では(3年から6年)
105×4(現状)→(70+90+95+95)、中学校では(1年から3年)
105×3(現状)→(105+105+80)となる。(最低ライン)
高校では理科基礎、理科総合、物理T、物理Uというのが現在の案のようである。
高校では必修科目は置かない。物化生地と基礎理科から1科目が共通部分となる。
以上の内容について検討していく。
- 幹事会報告 大塚 信之(四条畷)
- 来年度の体制について
現在の4部会制は十数年続いているので、見直しをしてもいい時期に来ているの
ではないか。
委員会のあり方や部会の分け方については意見を頂きたい。
- 50周年記念事業について
全体で行うものだけではなく、各先生や一般の先生方のやる気を引き出すような
事業を物理委員会でできないだろうか。
- 意見
各部会を活かしながら、自然に進むように変化させる方が良いのではないか。
新しい部会や小委員会はもっと作ってほしい。
名簿上の人数、通知を出す人数も多いが、実際に来る人は少ないのが現状で、運
営上の無駄は非常に大きい。組織の見直しは絶対に必要だ。
委員会も部会も楽しく、来てよかったと思えるものでないと続かない。
部会等を2月に1度にして新しい講演会等を入れてもいいのではないか。
自分が面白いと思っているものを委員会等に持って来るのが基本ではないか。
各部会でやった内容を委員会で発表して意見交換の場にしてはどうか。
皆が一つ話題を持ってきたら低調だなどということは起らないのではないか。
次回へ継続