97年度 第1回 物理研究委員会報告
日時 1997.4.16(水)
会場 大阪府立旭高等学校
大阪市旭区高殿 5-6-41 06-951-3133,FAX
06-951-7501
- 研究委員発表
- ヤングの干渉実験について。岡村氏(岸和田)
ヤングの干渉実験について、
- 理論的に正規の経路差を求めて近似式を使う方法
- 回折格子的近似を用いる方法
- スクリーン上の考えている点からスリットまでの距離の和がスクリーンとスリットまでの距離の2倍と近似する方法
等があるが、どのように扱うのがよいか?教科書はCが8割ぐらいだが・・・という質問があった。
研究委員から
・波の性質を考えるのであればBがよいのでは?
・まず、実験を見せて実際のサイズを押さえてからBを用いる。
・BとAを併用して近似の仕方を教える
・入試問題ではどれも使って示す
等の意見が出された。
- 岸和田高校にのこる物理実験機器(2)
仲岡氏(岸和田)
明治42年のテスト問題。(1909)旧制中学5年のテスト問題の紹介があった。
一、例ヲ挙ゲテ表面張力及毛管現象ヲ説明セヨ、
二、螺旋ノ作用ヲ述ヘヨ、
三、凹面鏡ニ於ケル光源ト像トノ関係ヲ述ヘヨ、
四、電流ノ
1、磁石ニ對スル作用、
2、化學的作用
ヲ説明シ其重要ナル應用ノ實例ヲ列挙セヨ、
五、石ヲ真上ニ投シテ五十「メートル」ノ高サニ達セシメンニハ最初何程速度與フベキカ、又其到達スルマデノ時間ヲ問フ
というものである。螺旋とは何か、等が話し合われた。
また、以下の写真の器具はカウンターのようであるが何に使ったのか教えてほしいとのことであった。
- インターネットを使った授業の試み、静電遮蔽とラジオ 檀上氏(四天王寺)
- インターネットを使った授業の試み
四天王寺高校で和歌山「みさと天文台」とCU
See-Meを使って結び、終業式の午後に行った。参加者は29名であった。いくつかのWebのページを見た後、日食を扱っているページ、ヘールボップ彗星のページなどを見る。その後CU
See-Meでみさと天文台と話をした。
- 静電遮蔽とラジオ
静電遮蔽(表皮効果)の例として電波の遮蔽を見せるとき、アルミホイルならばAMでもFMでも遮蔽されるのに、金網ではAMが遮蔽されず、FMが遮蔽されるのはなぜかという疑問が出され、それに対し、
・強度の問題ではFMの方が強度が強くなければ検波できないのでは。
・砂川、岸和田ではAMでも遮蔽される。
・FMのスケルチをかけているのをはずすと遮蔽されないのでは?
という意見が出された。
- 部会活動報告
- マイコン部会 神川 定久氏(寝屋川)
次回23日天王寺商業にて。
- 指導法部会 中村 泰孝氏(四条畷)
- 実験部会 沢登 啓氏(吹田東)
次回は今週土曜日の予定
- 教育課程部会 筒井 和幸氏(旭)
次回は来週行う。旧過程と新課程の変化などについての調査方法を検討する。
- 本年度の計画について 大塚氏(四条畷)
- 研修会として、研究会活動の成果を還元するようなものを行いたい。そのためには各部会で検討していただきたい。一般に対して開かれたものができればよいのではないか。やるとすると、夏休み、お盆明けぐらいであろう。
- 総会が5月に予定されている。場所に関してはまだ決定していない。
- 物理研究委員会の名簿を作り直したいe-mailアドレスも載せる。
- 新理科検討委員会 筒井 和幸氏(旭)
委員が生物、地学も含めるので12名に増えている。人事異動もあり、1学期中の日程を調整している段階。
- 山田先生より
科学の祭典のガイドブックの残部を次回持ってくるので、カンパもお願いしたい。
- その他
ウィムズハースト起電機も見せていただいた。
次回までに原理を解説していただける方がおられたらお願いしたい。
次回5月14日(水)
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