閲覧書目
本研究会の希望に基づいて、下記の11点の初版本について閲覧させていただいた。
今回に限りということで、各自で手で触れページをくることが許された。購入価格2000万〜5000万円、特にコペルニクスの「天体の回転について」は、8000万円という稀覯本である。
- 77 ニュートン 「自然哲学の数学的原理」(プリンキピア) 1687年
- 76 マックスウェル 「電気磁気学」 オックスフォード 1873年
- 63 アインシュタイン 「一般相対性理論の基礎」 1916年
- 60 コペルニクス 「天体の回転について」 1543年
- 69 ガリレオ ガリレイ 「新科学対話」 ライデン 1638年
- 62 ダーウィン 「種の起源」 ロンドン 1859年
- 74 ケプラー 「新天文学」 ハイデルベルグ 1609年
- 66 ファラデー 「電気実験研究」 ロンドン 1832〜43年
- 68 ガリレオ ガリレイ 「二つの宇宙体系についての対話」1632年
- 61.キュリー マリー 「放射能に関する論考」 パリ 1910年
- 65.フランクリン 「電気に関する実験と観察」ロンドン 1751年
以上の他、グーテンベルク聖書(1455年)、クロッペンブルグ「日本地図」(1630年)、ユークリッド「幾何学原論」(1482年)、伊勢物語 写本(1661年)、フランダース「聖務日課書」(1450年)、シェイク スピア「喜劇、史劇、そして悲劇」(1685年)、ポー「マラルメ訳 ポー 詩集」(1888年)、ヒットラー「わが闘争」(1925年)、ナポレオン「エジプト誌」(1809年)についても閲覧させていただいた。
グーテンベルク聖書は、活版印刷の発明者グーテンベルク自らが印刷した42行からなるもので四二行聖書といわれる。
また、「わが闘争」は、ヒットラー自身の蔵書だったものである。
この悪名高き著作物の中に、ロシア侵攻の際、ロシア人に数学、物理学を教育してはならぬ。
これらをものにされては、支配できなくなると公言している。
逆に、自然科学教育は、如何に万人のものでなければならないかを示しているといえよう。