第1回 物理研究委員会 報告
司 会 檀上 慎二 氏(四天王寺)
日時 2000.4.19(水)
会場 四天王寺高等学校
- 尾野副会長 年度当初の挨拶
各研究委員の自己紹介
- 研究委員の研鑽発表
- 森脇先生 摩擦電気の発生について
摩擦電気の発生には本質的には摩擦は必要ではない。基本的に電荷の移動は接触によっておき、引き離すことによって電圧が上がると考えられる。それではサランラップのような同種のものの間での摩擦電気が説明できないのではないか。サランラップは表面加工がしてあるような気がする。引き離すことによって電圧が上がっても電場は変化しないので、放電は起こらないのではないか。擦ることによって電荷が局所的に蓄積され、放電が起こるのではないだろうか。
箔検電器での電気の移動の説明には若干納得し難いところがある。
- 平野先生(豊島) 理科総合Aの解説書の資料 解説のポイント
運動方程式がないのでエネルギーを教えるのに若干問題があるのではないだろうか。第1節は電流や力、仕事、エネルギー等物理的な内容、第2節は地学的な資源と運動エネルギー等物理と地学の内容、第3節は分子イオン三態変化など化学的な内容と、日常生活との関わりと生物についての内容になっている。理科Tとはかなり違う印象である。どのように教えるかについては今後の検討が必要だろう。これまでの説明より生物の分野がとりいれられた印象がある。これに対してBはほぼ生物地学だけになっている。理科総合Aだけで理科4科目は一応全てできると考えてもよいのではないか。
- マイコン,指導法,実験,教育課程部会・相対論教材作成小委員会活動報告
- マイコン 神川先生(寝屋川)
次回は4月26日 刀根山高校にて
- 指導法 田中先生(大東)
第1回は5月の予定(未定)
- 実験 小山先生(大手前)
演示実験の実験書が完成した。できるだけ使っていただいて、裏のメモに気がついたことや意見を書いて出していただければありがたい。
次回は4/26(水)大手前にて
- 新実験書の取り組みについて
委員会全体で取り組みたい。実験部会で骨子の案を出せるか検討してみる。
- 標準テスト委員会より 鈴木 健一氏(岸和田)
まだ動き始めていない。代表もまだ決まっていない。
- 日本物理教育学会近畿支部より 平野 裕一氏(豊島)
5/13 総会 大阪大学にて
- 21世紀の理科教育を考える会
環境などの講演をお願いしているので、講演の司会を21世紀の方にお願いして
もよいのではないかと思っている。
- 幹事会報告 大塚 信之(四条畷)
- 総会は5/31(水) 三洋電機にて
- 各部会の昨年度の活動のまとめをお願いします。
- その他
- 異動情報について
宝多先生(生野)森脇先生(退職)黒坂先生(退職)
樋口先生(センター)中山寛二先生(大手前)
- 各委員の所属の確認
- 今年度の予定の確認
- 講演会のお知らせ
6/3(土)大阪市立大学にて
ド・ジェンヌ教授「やわらかい物質の科学」
- 名古屋大会の研究協議に関わるアンケート 平野先生(豊島)
意見提示の材料として各学校でアンケートをお願いしたい。
我々が身近と思っているものは高校生にとっても身近なものなのだろうか。電気製品などのサイクルは非常に速いので、生徒と我々ではかなり違うのではないだろうか。
- 国立大学の入試科目増の情報
東京新聞の記事によると、文部省は大学入試の科目数増を条件付きながら認めることとなったということである。
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