フェニックスのテレビ電話会議への利用について
1996年8月2日に大阪府教育センターと東京工学院をISDNで結びNTTのフェニックスを使ってテレビ電話会議を行いました。
これは、その時の準備段階での注意点のメモです。
基本的には1対1のテレビ電話なのですが、このような点に注意すれば、会場と会場を結んで協議をすることも可能でした。
- Webブラウザのような重いソフトで動きのあるものはアプリケーション共有機能には不向き。
フェニックスは毎秒15フレームの画像で、比較的滑らかな映像を送れるが、Webブラウザをアプリケーション共有機能で操作し、Javaのような動きのある画面をリモートから見たところ、とても使い物にならなかった。
おそらく、一度完成した画面をキャプチャーして、そのデータを送ることで画面を共有しているのであろう。
逆に動きのないアプリケーションの場合は解像度の良い、鮮明な画面を送れる。
Javaの画面のようなものでも、別のマシンの画面をスキャンコンバータでNTSCに落としたものをカメラ入力に入れれば(解像度はかなり悪いが)動きは見られる。
- アンプとスピーカで会場に音声を出す場合はスピーカの音量をできるだけ絞る。
こちらの音声が一度会場に出たものをマイクが拾うため、自分の声が返ってくるようになり、聞きにくくなる。
ハウリングに相当する現象だが、画像と音声の同期を取るために音声にディレイをかけてあるために「音の返り」として聞こえる。
(音が大きすぎるとハウリングも起こしてしまう)
- フェニックスの設定で、オートゲインコントロールをオフにする。
上と同じように返りをなくすため。
フェニックスは本来小さな音でも大きな音でも同じぐらいの音量で伝えるように設定されているので、これをオフにしないと会場の音量を絞っても音が返ってしまう。
- しゃべらない時は自分のマイクのスイッチを切る。こまめに音量を調節する。
同じく返りをなくすため。
会場の音量を上のように絞ると、どうしても会場が聞き取りにくい状態になる時がある。
この場合、自分たちがしゃべらない時は自分たちの会場の全てのマイクのスイッチを切った上で会場の音量を上げるとよい。
- 装置は必ずアースを取る。
アースを取らないと通信状態が不安定になるようである。(ノイズに弱い?)
- もし、画面がフリーズしたら一端フェニックスを落とし、*.tmpファイルを削除して立ち上げ直す。
理由は良く分りませんが、対症療法としてはこれで直るようです。
*.tmpファイルの検索はWindows95のファイルの検索機能を使って行えば簡単です。
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これはWWW利用の実験のため神川 定久が作成したものです。
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Copyright(c) S.Kamikawa last update 1996.8.4