99年度 第3回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1999.9.8(水)大阪市立汎愛高等学校 午後2時30分より。

  1. 安価な自作パソコンについて(四条畷 大塚先生)
     古いEPSONの98互換機のケースから中身を取り出し、PC/AT互換機のマザーボードや電源を取り付けてPC/AT互換機を作成した。マザーボード(M748MR)は11300円、CPU(Celeron266MHz)は4980円、メモリ(48MB)3460円、HDD(3.2G)8900円、電源(MATX250)4980円、スイッチ・ケーブル等1000円など、合計37600円で作成した。 マザーボードのネジ位置はケースと合わないので、接着剤を使って固定している。 ゲームなどをしなければ、このように市販の部品を集めるだけで安価に十分な性能のパソコンを手に入れることができる。

  2. Webテキストその後(寝屋川 神川)
     作りかけの、波の干渉のページを見ていただいた。 重ね合わせと独立性のページでは、ウェーブマシンで山と谷のパルス波がすれ違う様子をデジタルビデオで撮影し、間引いてキャプチャーした画像をアニメーテッドGIFにしたものを載せてみた。 3コマに1コマぐらいをキャプチャーしたが画面数が44画面ぐらいになり、非常に大きなファイルになってしまった。 他の部分を読んでいる間に画像が表示されてくるが、もう少し小さな画像にしたい。 この画像については、コマ送りや一時停止ができるようにJavaスクリプトを使って表示した方がよいのではないかという意見もあった。 それ以外は干渉の説明の図もアニメーションにするなどの工夫はしたが、ごく普通の説明である。

  3. FreeBSDをインストールしてみて(清友 渡瀬先生)
     NECのPC9801NS/Tで廃棄されるものを手に入れたのでFreeBSDを入れてみた。 ハードディスクが小さいので、ハードディスクパックを500MBのものに入れ替えた。 MS-DOSでは認識できる容量に制限があるが、FreeBSDではそのような制限はない。 また、ハードディスクパックの中身をさらに容量が大きなものに替えることも可能である。 メモリは8MBにしてある。 CPUも古いものなので起動などは非常に遅いが動く。 muleなどのエディタは日本語変換を使ってもほぼ動くがX−Windowは苦しい。 また、モバイルギアにもPocketBSDがインストールできることを知ったので、MC-MK22(DOSのもの)を購入し、メモリカード40MBを入れてPocketBSDをインストールしてみた。 こちらも遅いが、作業を中断してもその状態を復帰できる(サスペンド・レジューム)など便利なところもある。 メールのやり取りなどは十分できそうである。 (ただし、モバイルギアはその後仕様が変わっているので、今のものに使えるかどうかはわからない) 日本語変換には「かんな」を使っている。

  4. 全国理科教育大会報告(大会参加者)
     全国理科教育大会(茨城大会)では神川が研究協議(コンピュータを利用した身近な現象の指導)の座長を務めた。 意見提示の内容は「シミュレーションを使って実際の装置では行いにくい実験などをし、考えさせよう」といったものと、「他教科とも共同した総合的な学習で、コンピュータを資料の収集、まとめ、プレゼンテーションなどに活用しよう」といったものであった。 研究発表ではこれまでに既に行われているものが多かったように思える。

  5. その他
     次回は10月27日(水)に大阪市立汎愛高等学校にて。

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