96年度 第7回物理研究委員会(マイコン部会)報告
1996.11.20(水)寝屋川高等学校 午後2時30分より。
- 「コンピュータ入門」の授業報告。(金蘭会 石井先生)
- 金蘭会高等学校では今年導入されたLAN教室をつかって、2単位の物理TA
(内容としては物理TBを抜粋したような内容で行っている。)の授業で「コ
ンピュータ入門」の授業をされた。 BASICを用いて放物運動のシミュレー
ションの基本的なプログラムを作るという内容だが、中学校では意外にコンピュ
ータをさわっていないようである。 少し時間的には不足していたが、コンピュ
ータの起動、終了、キー入力からはじめ、5時間(約1ヶ月)の授業で放物運動
のシミュレーションの作成までを行った。 1クラス33〜34名である。 最
初はなれることも考えてLISTをすべて打ち込むという形態で行ったが、3〜4限
目からは内容の理解も考えてネットワークからファイルを読み込んで変更すると
いう形態にした。 生徒は好感を持って授業に参加していたようである。 すで
に放物運動の式まで授業で行っているが、計算機によるシミュレーションの方法
として1ステップづつ計算する方法も説明したので、それらの間で混乱する生徒
はいなかったようだということであった。
言語に関しては、今でも教科書などはBASICが多く、中学校で同様の授
業を受けている場合もBASICを用いているようなので採用されたということ
である。 他の言語を考えては、という意見もあったが、一般のアプリケーショ
ンでもVBAがマクロ言語として広く採用されつつあるので、BASICは今後
も有効に使える言語なのではないかという意見も出された。
- レンズの焦点のソフトの改良版 (刀根山 内田先生)
- 次回に。
- 教科書で紹介されているゲルマニウムラジオ (刀根山 内田先生)
- 数研出版の物理Uの教科書に課題研究として紹介されている「簡単な」ゲル
マニウムラジオをその通りに作ってみたが、うまく動作しない。 実際に作って
確認したが、やはり動作させることはできなかった。 大阪市立高校で行ったと
きは20mぐらいのアンテナを屋外に張る必要があり、それをつなぐと混信したよ
うな放送を受信することはできたが、アルミ箔のコンデンサーで選局する部分に
関してはやはり動作しなかったということであった。 少なくとも「簡単」に作
成するわけにはいかないようである。 次回までにもう少し検討してみることに
なった。
- 寝屋川高校の情報処理教室 (寝屋川 神川)
- 寝屋川高校の情報処理教室と、実際の授業で用いた
Javaを用いて作成したソフト
、
Windowsとサウンドカードを利用した音声の実験ソフト
を見ていただいた。 NetWareでCD-ROMの共有を行うときエラーが出てしまっ
たが、サーバーを立ち上げなおして見ていただくことができた。
- その他
- 次回は1月18日(土)に天王寺商業高校において2時30分より。 案件は
- 教科書で紹介されているゲルマニウムラジオ (刀根山 内田先生)
- メッシュを用いた波の屈折の表示 (四条畷 大塚先生)
- 千葉県でのコンピュータ計測の取り組み (寝屋川 神川)
- レンズの焦点のソフト (刀根山 内田先生)
- 12月10日に行われる教務ソフト研の研修の報告 (上神谷 鈴木先生)
- 新年会も行う予定です。