96年度 第4回物理研究委員会(マイコン部会)報告


1996.7.3(水)天王寺商業高等学校 午後2時30分より。
  1. 東京大会大阪会場の役割分担など(寝屋川高校 神川)
     東京大会の研究協議第5分科会は8月2日13:30〜15:30に東京工学院専門学校と大阪府教育センターをフェニックス(テレビ電話)で結んで行われる。  大阪会場では、午前中大阪府教育センターが大阪情報教育研究協議会の催しとして、フェニックスの講習会を行う。  午後からの研究協議では最初、東京の開成学園高校の内川先生が生徒実験用のコンピュータの導入と活用事例の蓄積等について提言される。  次に北海道旭川陵雲高校の萬木先生がインターネットの日本物理学会のページからリンクがはられている物理関連のページを生徒が自由にアクセスしレポートを提出する実践に関連して報告と提言をされる。  その後、大阪府立寝屋川高校の神川がJavaやHTMLなどをCAIに応用する可能性、通信を通しての教材の共同開発、そのようなことを実現するために行政としてネットワークを構築することの必要性などについて意見提示する。
     大阪会場(大阪府教育センター)ではカメラ、ビデオプロジェクタ、マイク、音響設備などはセンターのものを使わせていただける。  ただし、それらを操作するのは部会で行う必要がある。  神川は意見提示者であり、四条畷の大塚先生は座長をされるので、当日のカメラの担当は大阪市立高校の大木先生、マイクは刀根山高校の内田先生にお願いすることになった。  また、天王寺商業高校の児玉先生から、協議内容に関して、大阪市立の実業高校がインターネットに接続し、各校のホームページの立ち上げを進めている現状や、以下にも報告がある実験用のコンピュータに関する話題の提供があった。
     7月11日に大阪情報教育研究協議会の総会が大阪府教育センターで行われるが、今年の各委員会活動報告で、理化教育研究会の報告を神川が行う。  その時、この研究協議のアナウンスも行う予定である。  また、会場の部屋も研究協議と同一なので、部屋の様子もわかるはずである。
     フェニックスについては7月13日(土)にNTTが「教育関係者のためのインターネットセミナー」をフェニックスを使って行う。  どのような状態になるのか神川が見に行く予定である。  このセミナーに関しての応募などはフリーダイヤル:0120-850228へ。

  2. 大阪市立高校に1台づつ配備された実験用のコンピュータについて(天王寺商業 児玉先生)

     大阪市立高校には今年度各校に1台づつ実験用のコンピュータとインターフェイス、センサーのセットが配備された。  コンピュータはWindows95を搭載したCD-ROMも使えるNECのノートパソコンで、インターフェイスは米PASCO製で島津が取り扱っているWIN65と呼ばれるシステムである。  センサーは電圧測定に使うワニグチクリップ、マイクをはじめ、温度センサ、音の反射を利用した距離センサ、pHセンサ等が附属している。  ソフトはドラッグ&ドロップを利用するようなWindows上で動くGUIのプログラムであり、ある程度は直感的に使えるが、現在は英語版であるため生徒に使わせるのは少し難しいかもしれない。  ただ、ソフトに関しては島津が日本語化を進めており早ければこの8月中に日本語版になる予定である。  マイクによる音声の取り込みや、分析ならサウンドカードを用いても同様なことができるが、手軽にいろいろなセンサーがつなげるという点では使えそうである。  このシステムと同じ物かどうかは分らないが、同様のシステムが府立高校にも数校に試験的に配備される可能性もある。

  3. 夏休みの自由研究課題について(四条畷 大塚先生)
     昨年も前任校で行われた実践と同じように今年度も夏休みに自由研究の課題を出される予定である。  テーマは「紙だけを使って、できるだけ丈夫な高さ10cm以上の台を作る。」である。  材料はB4版の更紙2枚、および、セロテープ30cm以内。  優秀な作品は3月22日、23日に行われる「青少年の科学の祭典」に出展することも考えている。(ブースは用意している)
     また、他の学校でも同様の課題を出して科学の祭典で出展してもよいのではないかという提案をされた。  それに対し、更紙でも、メーカーによって紙質に違いがあるので、複数の学校で比較するなら同じ紙を使う必要があるという意見も出された。

  4. その他