95年度 第7回マイコン部会報告


1996.1.10(水)天王寺商業高等学校
  1. 天王寺商業高校の電子計算機実習室の体験。(天王寺商業 児玉先生)
     天王寺商業の電子計算機実習室で実際に機器を操作し、どのような授業を行っているのか体験させていただいた。 実際に操作させていただいたのはMagicDeskとアシストペイントマスターである。 MagicDeskはWindows上で動くグループウェアのソフトで、立ち上げるとオフィスの様な画面になり、机の上などのペンや掲示板をクリックすることによっていろいろな動作をするというインターフェイスを採用している。 主な機能は文書の作成や掲示板への掲示、メールの送受信、日程の調整、会議室の予約などである。 当日は掲示板とメールを主に体験させていただいた。 生徒も同様の授業を受けているようである。 生徒が一太郎になれているため、エディタとして一太郎を設定してあったが、立ち上がりが遅いので変更も考えているということであった。 また、この場合はサーバーとしてEWSを用いUNIX系のネットで運用しているそうである。 ペイントマスターはDOS上で動く簡単なドローイングソフトである。 DOSで動いているためにサーバーとしてはEWSではなく3階にある98を用いNetWareによる接続を利用してデータを送っている。 絵を画いた後一度ローカルのHDDにセーブし、ペイントマスターを一旦終了してバッチファイルで画像を3階のサーバーに送り、再度カラープリンタにつながった2階のプリントサーバー用の98のローカルHDDにデータを送ってから印刷するという手順になっている。 このような事は教室内LANにとどまらず、3つの部屋がネットワークでつながっていることによって実現できる。 従来のような教室内LANのみではせっかくの機能を十分生かせないのではないかと感じた。

  2. OCRソフトについて。 (金蘭会 石井先生)
     OCRソフト「読んdeココ!」を見せていただいた。 比較的安価なソフトであるが、十分実用になる精度で文章をテキストファイルにしてくれる。 元の文字がつぶれていたり、横倍角で印字してあるようなものはきちんと読めなかったが、どれも妥当な読み間違いといえるようなものであった。 (横倍角の「い」をレ、と読むなど)これならばスキャナさえ用意できれば印刷文書の読み取りに使うことで入力の手間を省くことができるであろう。ただ、手書きの文字や罫線が細かく引かれたようなものは正常に読み取れなかった。

  3. 教科書の指導書付属のフロッピーディスクの中身。 (刀根山高校 内田先生)
     →時間が不足したため次年度に

  4. その他

    1. テレビ会議システムによる研究協議について。
       東京の広尾高校の天良和男先生より平成8年度日本理化学協会全国大会(東京大会)の研究協議第6分科会「理科教育におけるコンピュータの活用」を大阪と東京でテレビ会議として開催したいという依頼があった。
      概要は
      • 日時…8年8月2日(金)13:00〜15:30
      • 場所…東京会場は東京工学院専門学校、大阪会場は大阪府教育センター(予定)
      • 設備…ISDN(ISNネット64)とパソコン対応デスクトップ型テレビ会議システム(ピクチャーテルをNTTが日本語化した「フェニックス」?)を設置
      • 内容…東京会場と大阪会場から「理科教育におけるコンピュータの活用」について意見提示を行い、その後研究協議をする。
      というものである。
       マイコン部会としてもこれからのパソコンの使い方の1つとして通信手段としてのパソコンにも注目しており、1つの実験的な試みとして将来の通信環境の整備についても参考になるので基本的には協力したいということになった。 ただし、研究協議を成功させるためには事前の装置の使い方の研修や、当日のカメラの操作などについてこちらからも要望できるようにしてもらいたいという意見も出された。

    2. 2月14日(水)の物理研究委員会について。(1月17日変更)
       前回の物理研究委員会において次回は天王寺商業高等学校でWindows95等について研修して欲しいという要望があった。 基本的には天王寺商業のOSはWindows3.1であり、一部をWindows95に変更するとネットワークに悪影響がある可能性もあるのでNECのSEの方とも相談して最終的にOKするかどうかを決定したいということであったが十分な時間がないので次回は見送ってほしいということであった。 マイコン部会も次の日程が組みにくいため、次は次年度4月に開催することになる予定である。