もう一度ストップで画面を止めてください。
下のラジオボタンで縦波に切り替えてください。
縦波の様子を図に描くとすると、結構面倒で、媒質の状態(振動の中心からのずれ等)が不明確になりそうなことがわかりますね。
次に、横波に切り替えてください。
横波の図は簡単に描ける上、どこが山で、どこが谷なのか、振動の中心からそれぞれの媒質がどれだけずれているのか、明確にわかるでしょう。
このように、図に描いて説明するためには、縦波よりも横波の方が、簡単で、明確なのです。
そこで、教科書などでは、実際には縦波である音波のような波でも、横波のような表現をして説明することがたくさんあります。
しかし、実際は「縦波は縦波」なのですから、横波のように表現してあっても元の縦波の振動の様子や媒質の密度の状態などがわからなければ、意味はありません。
そこで、一般的には次のような約束で縦波を横波のように表現することが多く行われています。
それは、
・図の右に振動している媒質を、上に振動しているように描き直す。
・図の左に振動している媒質を、下に振動しているように描き直す。
という、簡単な約束です。
ここで、さっきの黒い線を思い出してください。
この黒い線は上の約束に従って引いてあります。
実際は縦波の場合でもこの黒い線と同じように、コンパスで振動方向を90度回転させると、横波のように表現できます。
また、横波のように表現した縦波を、元の縦波に戻す時もこの黒い線のようにコンパスで戻せば良いわけです。
これはWWW利用の実験のため神川 定久が作成したものです。 |
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