力の表し方


 物体にはたらく力は、その大きさと向きによって、物体に対するはたらきが違います。 要するに力もベクトルの1つです。 しかし、力の場合はそれだけでなく、力がはたらいた位置も問題になります。

 したがって、力を図示するときは次の点を考えて描き表すことが必要です。

buttai.gif (659 バイト)

力が物体のどの部分にはたらいたのかを考え、力がはたらいた点から、ベクトルを描きます。これを作用点と呼びます。重力のように物体の各部分にはたらくような力の場合は、それらを代表する点を選びます。

力の向きと同じ向きに、力の大きさに比例するような長さを持つ矢印を描き、力のベクトルをあらわします。
 

このとき、作用点を通る、ベクトルの向きの直線を作用線と呼びます。
 

 一般のベクトルであれば、ベクトルを平行移動しても同じベクトルとして扱いますが、力のベクトルの場合は、同一作用線上しか移動させることはできません。 また、同一作用線上であれば、どこに移動させても力の効果は変わりません
 ですから、力に関する作図をする場合は、同一作用線上を移動させて始点をそろえて考えるのが一般的です。 


次に、力のはたらきについて見てみましょう。


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